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目と耳の門を守る
朝6時40分、ひとりの女性が目を覚まし、足が床に触れるより先にスマートフォンへ手を伸ばします。朝食の頃には、四十件の投稿と、新しいウイルスについての見出しを二つ、そして見知らぬ誰かの政治をめぐる言い争いまで読み終えています。聖書はまだ開いていません。昼になる頃、心はずっしりと重くなっています。けれども、その理由は自分でもわかりません。 彼女の身に何かが起きたわけではありません。ただ、言葉を取り込ん...
検索語: “ストレス”
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朝6時40分、ひとりの女性が目を覚まし、足が床に触れるより先にスマートフォンへ手を伸ばします。朝食の頃には、四十件の投稿と、新しいウイルスについての見出しを二つ、そして見知らぬ誰かの政治をめぐる言い争いまで読み終えています。聖書はまだ開いていません。昼になる頃、心はずっしりと重くなっています。けれども、その理由は自分でもわかりません。 彼女の身に何かが起きたわけではありません。ただ、言葉を取り込ん...
パウロは、はっとさせられることを書いています。ただ一つの理由が——たった一つが——多くの信者が弱り、病み、ついには眠りについた訳を説き明かしています。 「あなたがたの中に弱い者や病人が大ぜいおり、また眠った者も少なくないのは、そのためである」コリント人への第一の手紙 11:30 (口語訳) ギリシア語は、その点をはっきりと示しています。(ディア トゥート) διὰ τοῦτο — 「このゆえに」。...
ギリシア語には、愛を表す言葉が四つあります。日本語には、ひとつしかありません。このささやかな違いが、歴史上のどんな神学論争にも劣らないほど、神についての誤解を生んできました。 夫が妻に「愛している」と言い、その同じ口で「ピザが大好きだ」と言う。日本語はどちらも同じ棚に並べてしまいます。ギリシア語はそうしません。ギリシア語には、神の愛だけを指す言葉があるのです。あまりに独特なので、初代のクリスチャン...
第一の園で、働きは呪いとなりました。アダムの堕落のゆえに、地は人に逆らうものとなり、実りは「顔に汗して」得るものとなったのです。ストレスも、不安も、重くのしかかる労苦も、その日に生まれました。 「あなたは顔に汗してパンを食べ」 創世記 3:19 (口語訳) 時をくだって、もうひとつの園があります。ゲツセマネです。そこで「第二のアダム」である主イエスは、受難の道を歩み始められました。祈っておられるう...
天から火を呼び下した預言者がいました。四百五十人の偽預言者を相手に、国を挙げた対決に勝ちました。王の戦車を追い越して走りました。その翌日、彼は神に、わたしの命を取ってくださいと願いました。 それが燃え尽きです。才能の不足ではありません。信仰の不足でもありません。人格の破れでもありません。燃え尽きとは、注ぎ出す量が、注がれる量を超えたときに起こることです。そして聖書は、多くの人が思うよりもずっとやさ...
その週、三晩目の夕食もまた机の上でした。彼は自分にこう言い聞かせます——成功にはこれくらいの代償がつきものだ、と。多くの人が、富とはストレスと眠れない夜と、すり減っていく健康で購うものだと信じています。「痛みを伴う労苦」を、豊かさへの入場料として受け入れてしまうのです。 聖書は、まったく別の道筋を示します。すり減るような労苦の悲しみを加えることなく、「人を富ませる」祝福について語るのです。 主の祝...
世には、成功へのはっきりした型があります。せわしない歩調、すぐに結果を求める心、そしてもう少し急げばたどり着けるという、ささやくような約束です。 けれども、たどり着いた先で払う代価は、たいてい小さな文字で書かれています。 イサクの物語に、それが見えます。飢饉のとき、人々はこぞってエジプトへ下って行きました。エジプトは、世のしくみを映す名前です。しかし神はイサクに、そこへは行かず、今いる場所にとどま...
心配は、害のない癖のように扱われがちです。少しくらい気を揉むのは真剣さの証拠——そう思ってはいないでしょうか。 けれども医学の目から見れば、慢性的な不安は体への攻撃にほかなりません。心配するとき、副腎はコルチゾールを分泌します。血流には糖があふれ、体は「闘うか、逃げるか」の構えを取ります。 この仕組みは、短期の生存にかけては見事なものです。虎に追われているなら、その糖こそ命綱です。 しかし、低く垂...